1人マカオのカジノ奮闘記その3

前回までのあらすじ:自分を信じないことで資産を元に戻す。

どうでもいいけど、日本人1人はカモにしやすいのか、何度か騙されそうになったり、絡まれたりしてちょっと面白かったので書く。あ、マカオにいたマカオ人・中国人は基本いい人が多かったので、そこはよろしく。

<原ジャイアンツおじさん>

バカラをプレーしていると、突然俺の賭けているチップを、バンカーというところからプレーヤーに勝手に移動させる中国人が現れる。

いやいや、なにしてんの?状態になるが、怒涛の中国語で何かしゃべっている。

おおよそ、「次ハ、ゼタイ、プレーヤークル!マチガイナイ!」的なことを言っている。

まじか?と思ったがこれも旅行の醍醐味かと、面白半分でプレーヤーに移動させたままにする。

すると…勝ったのだ。間違いなく勘だったのはわかるが、さんきゅーおじさんという気持ちになった。そして原ジャイアンツ的な拳タッチを交わす。マカオ最高…。

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が、しかし…。

ディーラーから配当のチップが配られると、素早くそれを取ろうとしてくる(笑)

内心は(はい、でた〜)となる。もちろん俺は素早く配当を分捕る。てか1チップが1500円分なので、そんな簡単にはあげれんのだ。笑

めちゃめちゃ中国人が怒っている。「チップ!チップ!」鬼の形相でチップを催促してくるこの中国人。しかしこのチップは俺にとっての尖閣諸島。あげることはできん。

「ア、アッチイケ!」と何故かこっちもカタコトの日本語で応戦し、10秒前までの友好関係が嘘のような戦争状態になる。

めんどくさいので、「ディーラーさん〜、この人どうにかして〜」と指をさすと、中国人は怒りながら退場。最後まで喚いていた。おーこわ。

こういう時にチップをあげちゃだめですよ。

<勝手にメンバーズカード挿入中国人>

それぞれのカジノにはメンバーズカードというものがあり、どうやら賭けに勝つとポイントがたまるらしい。俺は頻繁にくるつもりもないので、そんなカードは使っていなかったが、ゲームをしているとしれっと俺のゲーム台にメンバーズカードを挿入してくる中国人が現れる。トータル3人くらい現れたと思う。

え?なんなんすかこれ?と松木実況ばりのキョトンとした顔をするが、カードを入れた時点でおおよそ上の状況を理解する。

めちゃめちゃ(にや〜)とした笑顔でこっちを見てくる。たのんます〜って顔で言っている。そしてずっと横にいる。まあ別にいいかな、ポイントぐらい貯めさせてあげよう。何も言わずに数プレーをする。が…。

おそらくこれはカジノでは禁止事項っぽく、この横の中国人はめちゃくちゃキョロキョロして周りを警戒している。正直、このキョロキョロがめんどくさく、俺まで悪いことしているんじゃないかと思う。(多分、規約的には俺もアウトかもしれない)

なんかあったらいやなので、数プレー後にカードを勝手に取り出して、はい〜お疲れ〜と返す。3人中2人は普通にどっかいってくれた。ただ1人だけまたもや鬼の形相で抵抗してくる。いや、お前なんなんだ!どんだけ厚かましんだ!(笑)

こんな時は簡単です。もう相手にせず、狩野英孝の「スタッフ〜!」ばりの大声で店員を呼ぶ。出禁になりたくないのか、一目散に逃げていくおじさん。とりあえずこっちにきた店員のもってたビールを手にとる俺。勝利の美酒的にかっこよく飲んだが、くそぬるい。

<行き先を勝手に変えるタクシードライバー>

ホテルでちょっとした割引券をもらったので指定のスパにいこうとする。タクシーを捕まえて俺はAという店にいきたいと伝える。しかし、カタコトの英語で「まだそこやってない!やすいとこある!」とみたいなことを連呼してBという別の店に強引に連れて行こうとするドライバーが現れる。え、そうなの?って普通になる。

おそらくBという店とつながってて、むりやり客を連れてきたらマージンバックみたいな仕組みなのかもしれない。

でもホームページを見る限りはAはガンガン営業時間なのだ。とはいえ英語だし俺も確信はないので、最初はとぼとぼした英語で(え…でもここやってるよ…。ホームページで営業時間ってかいてあるお…。)と伝える。

ちょっと自信なさげなのが伝わってしまったのか、またもや怒涛のよくわからない英語で「オレニ、マカセテ!マチガイナイ!」的なことを言ってくる。

そうこうしている間にBに連れていかれてしまった。案の定、Bからでていた店員と仲良さげに話している。(はっはーカモ連れてきたぜー)的な印象をうける。俺は車から降りない。

よろしい。これはバトル開始だ。俺も突然大声で応戦する。

「Aにいけえええええ!!!!早くぅううう!!!ゴーおおおおお!!!!」

(え…急にどしたん…)と面を食らうドライバーと店員。少し抵抗してくるが、俺は完全に激おこぷんぷん丸なので、話にならない。そもそも言葉がわからない。2人が諦める。

いや、それだけでは済まさん。さらにBに寄った分のタクシー代も回収して無事にAについた。もちろんAはガンガン営業中だった。海外ではバトルするときはしないといけない。

と、上のようにいくつかめんどいところもあったが、基本マカオはめちゃくちゃ治安がよく、人もよい。多分「日本人+1人」ってところがこの世で一番舐められるコンボなのかもしれない。

いやそんなことより、俺のカジノはどうなったかというと…笑(続く)